【日向坂46】アザトカワイイに感動した

 つい先程、日向坂46の1stアルバム「ひなたざか」のリード曲「アザトカワイイ」のMVが公開された。素晴らしすぎて感動したので、その思いをブログに書き残しておきたいと思う。

 

◇ 

 日向坂の素晴らしいところは「ちゃんとアイドルをやっているところ」だ。彼女たちは、自分がアイドルであるということを自覚し、その仕事をきっちりと果たしている。これはまるで皮肉のように聞こえるが、純粋な尊敬の気持ちだということを強調しておきたい。自分を何者かに形成し、その役割をきっちりと果たすことはとても難しい。モラトリアム期の人間がどうしてかくも素晴らしいパフォーマンスができるのか。

 日向坂のパフォーマンスは、純粋で情熱的だ。ファンは邪推することなく応援することができる。欅坂は内部の不和や背後の男性の姿を想像させるし、KPOPには恐怖さえ感じる。全幅の信頼をおけるというのは、人が何かを応援するにおいては重要なことだろう。

 彼女たちの原動力はなんだろうかと時々考える。アイドルとは大変な仕事である。どんなに辛くても笑顔でいなければならない。激しいダンスを踊らなければならない。不機嫌になってはいけない。青春を全うしてはいけない。それでもなお、アイドルという仕事に熱中できるのは、何か秘密がある。キャプテンの統率力なのだろうか。けやき坂時代の不遇な期間が彼女たちを強くしたのだろうか。

 

 素晴らしいものをみると、その価値がなくなってしまうときのことを想像して、悲しくなってしまう。いま私が感動しているものも、いつかは無くなってしまう。

 かつては欅坂が大好きだった。でも今の欅坂は好きじゃない。僕は勢いのある2017年の欅坂が好きだった。「風に吹かれても」や「アンビバレント」の頃は、欅坂は何か不治の病を抱えた患者のようだった。

 今後、日向坂もそうなってしまうのではないかと恐れている。いまがピークではないことを望む。今後もずっと活躍してほしい。1期生の多くが年齢的な問題を迎えようとしている。特にキャプテンが卒業した後、日向坂はどうなってしまうのか。

 

 ただのファンとしてできることは、いまを噛みしめるしかない。この瞬間を十分に堪能して、心の中の宝物としてしまっておくほかない。