ずっと真夜中でいいのに。 潜潜ツアー@ZeppTokyo
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ブログを継続したい、とはいつも思っているが、そもそも書くことがない。書くことがあるときでも、意外と書く場所がない。少なくとも、ブログを書いているということはリアルの人間には知られたくない。誰にも見られずにパソコンに向かえる時間はだいたい夜中だし、その時間はより優先度の高いことをしている。だから、継続できていない。
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「ずっと真夜中でいいのに。」というグループ。謎に包まれている。ACAね、という女性がメインボーカルで、曲を書いたりグッズをデザインしている。
今年の7月ごろ、春学期の期末試験に向けて必死に勉強しているころ、唯一の娯楽がこの「ずとまよ」だった。ハマりにハマった。青いアルバムと銀色のアルバムが出ていた。AppleMusicで聴ける曲は全部聴いて、全部歌えるくらいだった。憲法の試験中もずとまよが流れていた。
熱にうかされているときに今回のチケットをとった。三か月近く経って、申し訳ないけど行くか迷うレベルだった。熱は冷めていた。
でも、行ってよかったと心から言える。素晴らしいライブを見せていただいた。アンコールが終わって他の客が帰り始めても、できることならずっと席に座って余韻に浸っていたかった。
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そもそも、「ずっと真夜中でいいのに。」がめちゃくちゃ言いにくい。ヒゲダン並みに言いにくいし、声に出して読みたくない。最近は「ずとまよ」に慣れようとしている。早く市民権を得て欲しい。
でも。このグループ名がいいんだ。通貫するテーマを端的に表している。自分も、ぼそっと口に出すことがある。
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アイドル関連のイベントで行ったことがあったから、ZeppTokyoにはあまり行きたくなかった。なぜなら、スタンディングがキツすぎるのだ。人口密度が高くてろくに身体も動かせず、その上2時間もそのままでいないといけない。パフォーマンスを観るってレベルじゃねーぞ!だから、今回は少しお金を多く払って、2階席のチケットを取った。最高だった。関係者ヅラできる。座りながら、パフォーマンスを「観た」。
バンドが上手い。あと、DJなのかな?ディスクみたいな謎の楽器を使った演奏がある。それがすごかった。
実際に観てもらった方が早い。
Open Reel Ensembleという方々がやっているそうだ。映写機みたい、というのが一番近いかな?アナログ感がいい。YMOなど初期テクノに魅了された人たちもこういう感覚だったのではないか。機械と、オペレーター。その真剣勝負感がいい。
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仔細を語るのは野暮だからやめておく。とにかく良かった。鳥肌がたった。
ACAねさんは、もう思春期を克服した人なんだと思う。曲を聴いていて、欅坂のように切実なものは感じない。でも、違う何かを感じる。
ACAねさんがやっていることは、悩める中高生たちの代弁、そして拠り所になってあげることなのだ。そんな気がするのである。あまりこういうのは好きじゃないが、自己犠牲に美しさを見た。